アフリカと日本のアーティストが一般家庭にホームステイしながら
作品の共同制作を行う市民参加型「アーティスト・イン・レジデンス」企画。
テーマに関連する他分野のアーティストや研究者を随時招きいれつつ、
ゆるやかで継続的な情報発信を行う。
【会期】
2012年11月17日(土)~12月16日(日)※予定
【会場】
イシワタ邸、横浜市保土ヶ谷区(一般邸宅のため住所非公開)
【イベント】
2012年9月17日(月・祝)
岩井成昭「GARDEN」上映会&「ホームステイ~アフリカからのお客さんプロジェクト~2012」キックオフイベント
2012年 12/9(日)~12/23(日)※予定
エメカ・オグボウ×アサダワタル 共同滞在制作
【主催】
アフリカからのお客さんプロジェクト
【ホームページ】
http://hoakyapt.com
イシワタ邸にて共同制作中のアサダワタル(左)とエメカ・オグボウ(右)
相鉄線の星川駅を下車、道のりの詳細な案内文に従って徒歩十五分。夜景を見下ろす高台の住宅地に、アフリカはナイジェリア出身のエメカ・オグボウさんと関西出身のアサダワタルさんが滞在するイシワタ邸を訪ねた
▼「アフリカからのお客さんプロジェクト」の参加アーティスト、エメカさんとアサダさんとの共通点は「日常を編集する」という表現スタイル。横浜にとってstranger(旅人、異人)である二人には、この街の光景や音が、どのように見え、聴こえるのか。アーティストならではの視覚や聴覚が、住み慣れた都市の日常に新たな眼差しと聞き耳を与えてくれるに違いない
▼横浜アートサイトの中でも、最も小規模なこのプロジェクト。参加アーティストや一般参加者の数で測れば、この活動の結果はとても見えにくい。しかし、二人のこの街での滞在中の出会いや経験は、今後、アフリカや関西だけでなく、日本各地や世界各国で、彼らの表現活動とその表現に触れる人々の心に響き続けることだろう
▼ありふれた住宅街のありふれた民家に、横浜にとってstrangerであるアーティストが共同生活することで、どのような風が吹くのか
▼風は、目に見えないが、たしかに吹いている。
取材・文
文化生態観察
大澤寅雄
(取材日:2012年12月12日)