大岡川に沿った遊歩道と蒔田公園親水広場「ふれあいアクアパーク」を舞台に
光のアートを展開し、水と光、そして人々の交わりの場をつくり出す。
蒔田公園では、「遊園地のような空間」をテーマに、
ワークショップテントや「光の迷路」などを企画している。
【会期】
2012年12月15日(土)~16日(日)
【会場】
南区吉野町から南太田付近の大岡川と中村川の分岐点付近の遊歩道
および蒔田公園「ふれあいアクアパーク」、吉野町市民プラザ、フォーラム南太田
(吉野町駅より徒歩5分)
【イベント】
7/28~29(土・日)14:00~16:00 光のぷろむなぁど2012作品制作ワークショップ(南まつり内)
11/4(日)10:00-15:00 ワークショップ 市立横浜商業高校文化祭「Y校祭」
12/15(土)~16日(日)16:00-21:00 光のぷろむなぁど2012
【主催】
大岡川アートプロジェクト実行委員会
【ホームページ】
http://ohokagawaart.blog45.fc2.com
全体が光に包まれた蒔田公園
12月16日(日)の夕暮れ時、大岡川と中村川の分岐に位置する蒔田公園で開催中の大岡川アートプロジェクト「光のぷろむなぁど」を訪問した。公園までの道中で目に留まったのは、ゆったり流れている大岡川沿いに灯されたキャンドル行灯。公園までの道のりを誘うような静かな佇まいがあった。高速道路の高架下にある橋を渡ると公園が目の前に広がった。一面に敷き詰められたキャンドルの光は幻想的で、どこかノスタルジックでもあった。
〝むかしばなし〞のコーナーでは、《はなさかじいさん》の桜がキャンドルで見事に演出されており、また、《シンデレラ》では、大きな靴がキャンドルで形作られており、まばゆいばかりに輝いていた。光の色彩は見事に物語を再現しており、温かさに加え、見ている人々のイマジネーションを掻き立ててくれる。園内はこどもから大人、そして犬も含め、思い思いに過ごしていた。キャンドル迷路で遊ぶこども達、ピラミッド型のペットボトルキャンドルの前でポーズを取る人々、カフェで一休みする方、折り鶴とキャンドルのコラボを静かに見続けている人々、また、ワークショプで作ったLEDの虹色ちょうちんを木に吊るしている人など、様々な過ごし方があって楽しい。
プロジェクトのスタッフ、服部典子さんにお話を伺うと、キャンドルナイトはお天気に左右されるため、当日、スタッフやボランティアの方達が総出で作品を並べられたとのこと。まさにチームワークの結晶でもある。また、今年は地域の小学校、中学校も参加してくれた事でより賑やかになったとおっしゃっていた。街に根付くアートプロジェクト、たくさんのキャンドルの数々が地域に住まう人々の表情を描き出してくれているようでもあった。
帰り際、高架を見上げるとそこにも光のアートが映し出され、さらに大岡川には光の衣装をまとった人々がカヌーをゆったりと漕いでおり、川面に映る光を見ていると師走の忙しなさを弛めてくれるような時間旅行をしている気分になった。
取材・文
よこはま音楽広場実行委員会
高田由利子
(取材日:2012年12月16日)